第8期生の卒業にあたって
(掲載日:2016年03月31日)学科長 箱井 英寿
2016年3月18日(金)に、大阪人間科学大学学位記授与式が挙行されました。5学科体制になって初めての卒業生。全体では225名が、健康心理学科としては55名が卒業しました。
当日は、気温17度、曇りのち雨がぽつりぽつり。穏やかな気温の中、1時間ほどで式は終了しました。会場の雰囲気はざわついた年もあれば、全体として静かに流れた年もあります。今年度の式は例年になく静かな空気が流れ、張り詰めた雰囲気の中すすんでいきました。
社会福祉学科から順に総代が呼ばれていき、いよいよ健康心理学科。今回の健康心理学科総代は、小清水綾香さん。55名があたたかく見守る中、学科代表として学位記を学長から受け取りました。
全体の写真撮影会。卒業生の笑顔に反して、曇り空から今にも雨が降りそうな中、学科全体での撮影会が行われました。女子学生は華やかな衣装をみに纏い、男子学生は精悍な格好で、体育館2階のテラスのカメラレンズを見つめ、ハイ、ポーズ。
その後、毎年恒例の形式で学科ごとに式が行われました。学科教員を代表して学科長が挨拶をして、今年度は引き続き定年を迎えられる平柳先生から卒業生に向けて挨拶がありました。感慨深い内容で、あの熱意のこもった平柳先生の声が静まりかえった教室に響きわたっていました。もちろん、卒業していく学生のこころにも響いていたことでしょう。
各教員からのメッセージは、各ゼミに分かれて担当教員から学位記を授与される際に伝えられました。教室のあちらこちらでスマートフォン片手に写真をとりあう光景。学生は、旅立ちの喜び、不安、悲しみをうつし、教員は旅立つ学生を見送り、見守る寂しさと安堵感のほっとした一瞬をうつしているのかもしれません。
健康心理学科が5コース体制になっての卒業生。大学や学科のポリシーを理解し、それを実行できうる人材として、いま、社会へと歩みだす55名のうしろすがたを10名の学科教員が見送った3月18日。
健康心理学科が生まれて11年。第8期生を送り出す今日も、毎年と同じ時間が流れていました。卒業していった人たちのためにも、健康心理学科がこの先も反映していくことを願うばかりです。