健康心理学科設立10周年によせて
(掲載日:2015年05月28日)高木麻未
私がはじめて健康心理学科と関わりを持ったのは,学科開設の2年目のことです。1期生が2年次生となり,心理学基礎実習Ⅰ・Ⅱの開講に伴い非常勤の助手を勤めたことがきっかけでした。基礎実習の授業は2時間ですが,実習の準備や授業後の打ち合わせなど,毎週月曜日は1日中,合同研究室や社会調査室にいたものです。また実習という学生との関わりが深い授業であったため,非常勤ながら学科や学生の様子が多少わかる位置にいたと思います。3期生,4期生と学生が入学していくにつれて,合同研究室が充実してゆき,休憩時間はもちろん授業時間でも空き時間であれば学生が合同研究室で調べ物をしたり教員に質問をしたりと活気づいていく様子が思い出されます。完成年度まで実習に入っていましたが,新しい学科を立ち上げていくその雰囲気を身近に感じられたことは,とても良い経験でした。
その後,助教として着任することになり気づけば5年が過ぎました。健康心理学科の様々な先生方とともに仕事ができること,ユニークな学生達と関わりが持てることをとても嬉しく思います。非常勤助手の頃と同様に基礎実習を担当していますが,現在では先輩から実習の様子を聞くなど学生間で学年を超えた交流が随所に見られ,健康心理学科が10年間で構築したものが根を張り,さまざまな形となってあらわれ始めているのではないかと感じています。この10年間で培われたものを糧として,さらなる健康心理学科の発展を目指していければと思います。