健康心理学科創設10周年に寄せて
(掲載日:2015年04月14日)齊藤公男
大阪人間科学大学元学長
このたび健康心理学科が創設10周年を迎えられましたこと、心よりお慶び申し上げます。皆様におかれましては、これまで教育・研究活動はもとより地域との連携活動にも積極的に取り組んでこられましたことに深く敬意を表します。
私は平成21年4月から4年間、大阪人間科学大学学長を務めさせていただきましたが、その間、健康心理学科の先生方とは、研究室でそれぞれの専門分野のお話を伺ったり、様々な機会にご一緒させていただきました。今はそれらを懐かしく思っています。
“人間を科学する”を主テーマに開催される「公開講座」においては、“心の健康”や“ひとのやさしさ”に関するお話から、心の健康を保つ上での数々のヒントをいただきました。また、学科の皆様が主となって運営される「地域学術交流サロン」では、近隣の皆様や教職員、学生との自由闊達な議論を、気軽な雰囲気で楽しむことができました。平成23年3月11日に発生した東日本大震災に関連する“震災に関わる心の問題”や“地域の防災・減災”等はまさに時宜を得た話題で、大いに参加者の関心を呼びました。さらに生活習慣病予防のための“健康づくり”は、私にとっても大変参考になりました。最近私は、これまでに学んだ“心と身体の健康”に関する色々な知恵を参考に、自分なりに身体の健康にも留意しつつ心健やかに日々を過ごしたいと思っています。
10周年はひとつの節目です。これからの10年間を発展の第2ステージと位置づけ、学科のさらなる発展に取り組まれることを期待しています。複雑化した現代社会においては“健康な人、健康な社会”づくりは、これまで以上に重要になってきています。皆様におかれましては、健康心理のあり方を一層学問的に追求されるとともに、より魅力的な教育プログラムを開発され、引き続き人材育成の実をあげられることを願ってやみません。
最後に、大阪人間科学大学と健康心理学科の今後益々のご発展と教職員の皆様のご健勝を、心よりお祈り申し上げます。