健康心理学科に期待すること

健康心理学科に期待すること

(掲載日:2015年04月12日)

20150412

木村健治
大阪人間科学大学 学長

 

 健康心理学科が創設されて以来10年が経過しましたが、私は2013年(平成25年)4月に本学の学長に就任したものですから、その中の2年間の健康心理学科の活動を見てきたことになります。年数的には乏しい経験ではありますが、それに基づき、健康心理学科のこれからに期待することを若干述べておきたいと思います。

 社会は急速に変化し、人々の意識も変化する中、本学も、建学の精神「敬・信・愛」を尊びながら、その精神を活かしつつ、さまざまな変化に対応していかなければなりません。 これまでの5学科体制では、一方で社会福祉学の学問領域を基本に社会福祉学科、医療福祉学科、子ども福祉学科、他方では心理学の学問領域を基本に健康心理学科、医療心理学科があったのですが、新3学科が完成年度を迎える平成27年度以降、平成28年度からは既存の学科の定員を見直し、新たに理学療法学科を設置する予定です。ここでは保健衛生学が基本となる学問領域となります。

 健康心理学科も平成28年度からは新たなコース編成となり、教育とスポーツ心理学を前面に押し出して他大学の心理学部や心理学科とは異なる大阪人間科学大学の健康心理学科という特徴を明確にして進展していかれることを期待しています。

 社会福祉学、心理学、保健衛生学の三つの学問領域を基盤として「対人援助のプロフェッショナル」を育成するというのが大阪人間科学大学の目指すところです。その中で健康心理学科も他学科と連携して医療・保健・福祉分野の人材を育成し、関連職種燗の役割を理解し、お互いの連携と調整能力を備えたチーム医療に参画できる対人援助の専門職業人を養成するという姿勢をしっかりと保っていって頂きたいと考えている次第です。

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